第2部 愛知・名古屋のしくみ / 2-1
愛知県と名古屋市の二重構造
県と市は“上下”ではなく、“役割分担”。
「名古屋のことは、県?それとも市?」——初心者がいちばん混乱するところです。
愛知県と名古屋市は、親子のような上下関係ではありません。県は県全体の仕事、市は市の仕事を、それぞれ受け持つ“ヨコの役割分担”です。
ただし一部は仕事が重なります。そこが「二重行政」と議論になる部分です。
県と市、どっちが何をしている?
毎日のくらしに近いことの多くは市町村の仕事です。一方で、警察は市ではなく県の仕事です。
| くらしのこと | 主に担当 | 名古屋では | 根拠(法律) |
|---|---|---|---|
| 保育園(保育が必要な子どもの保育) | 市町村 | 名古屋市 | 児童福祉法24条 |
| ごみの収集・処理 | 市町村 | 名古屋市 | 廃棄物処理法6条の2 |
| 小学校・中学校をつくる | 市町村 | 名古屋市 | 学校教育法38条・49条 |
| 消防・救急 | 市町村 | 名古屋市(消防局) | 消防組織法6条 |
| 水道 | 市町村 | 名古屋市(上下水道局) | 水道法6条2項(原則として市町村) |
| 警察 | 都道府県 | 愛知県(愛知県警察) | 警察法36条 |
名古屋市は「政令指定都市」なので、ふつうは県がする仕事の一部も市が受け持っています。 くわしくは まなぶ「政令指定都市」へ。
ここまで言えること
- ✓ 県と市は上下でなく役割分担だと言える
- ✓ 『これは県の話か市の話か』を意識できる
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